人材獲得が困難な時代にシステム会社は何をすべきか?

人材獲得が困難な時代にシステム会社は何をすべきか?

こんにちは、まっす~です。

IT業界は人材不足と叫ばれていますが、採用が難しいだけでなく、メンバーが離れていくことも想定しないといけません。

この記事では「採用」の経験から感じたことをお伝えします。

人材獲得が困難な時代に何をすべきか?

「即戦力人材の獲得がむずかしいよね」
「採用媒体に出しても応募が少ないんだよね」
「結局、待遇が良くないと人は来ないよね」

弊社が情報交換させて頂いているシステム会社様から、上記のような採用事情の話を良くお聞きします。

もちろん弊社も同じ状態であり、

人材獲得が困難とされる中途採用よりも、新卒採用の比重を高くしているのが現状です。

実際に直近4年間で見てもIT・通信業界の転職求人倍率は5倍~8倍で推移してきており、

他業界に比べて「人材の取り合い」になっている状況です。

※出展:【転職サイトDODA(デューダ)】転職マーケットの”今”を知る!2018年6月11日発表転職求人倍率レポート(データ)
https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/data/

採用が困難なのはエンジニアだけか?

「iOS、Androidの開発経験のある3年生を採用したい」
「Java経験のあるSEを採用したい」
「AWSやAzureの構築が可能なインフラエンジニアを・・・」

想いとは裏腹に、簡単に獲得できるスキルセットではありません。

市場的にひっぱりだこのスキルですから、仕事のやりがいがあるか、働く環境は良いか、待遇は良いかを転職希望者はシビアに見ています。

そして、ニーズに応えられる会社が、これらのスキル層人材を獲得していきます。

では間接部門と呼ばれる、営業事務や経理の人材はいかがでしょうか。

 

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エンジニアの求人倍率に比べれば、事務アシスタント系の職種の求人倍率は1.0倍未満と、
企業の求人に対して応募者が多い市場になっています。
数字だけを見てみると、「なんだ、応募者が多いなら事務職採用は困らないね」と第一印象を持たれるかもしれませんが、
果たしてこちら側の求めるスキルを持つ応募者はどのくらい含まれているでしょうか?

いつでも採れると思うな非エンジニア職メンバー

 

エンジニアの採用は難しい訳ですが、非エンジニア職の人材が簡単に採用できるかというと、そうでもありません。

例えば、営業職メンバーを採用しようとしたときに、営業経験があればOKでしょうか。

Word、Excel、PowerPointが全く使えなくてもOKでしょうか。

例えば、事務職メンバーを採用しようとしたときに、法人の請求業務管理経験者であればOKでしょうか。

Excel、VBA、Accessの理解が無くてもOKでしょうか。

 

国内は総人材不足の状態

経理事務・営業でも媒体掲載しても、

なかなか応募が来ない、内定を出しても他の会社に行ってしまう、

このような人材獲得合戦の荒波の中で、自分の会社の求めるスキルにあった人材を探さなければなりません。

 

突然ですが、自社の契約管理や請求書発行管理は、どなたが、何名で、何を使って対応されているでしょうか?

「うちの会社の文化や、経理のルールを知ってくれているベテラン1名で、昔からのExcelファイルで管理しているよ」

このように頭の中で回答された方は、続けてイメージしてみてください。

 

ベテランメンバーが突然、退職意向を伝えてきたとしたら・・・

 

時として、人の退職タイミングは突然訪れます。
ライフイベントに合わせて、家族や実家の都合でと様々な理由が考えられます。

その仕事、代わりに誰がやるのか?

まず、自社内に代わりを務められる方はいらっしゃいますか?
いらっしゃったとして、その方に過度な負荷はかかりませんか?

自社内で後任が立てられなければ、新たに採用する必要があります。

後任の担当人材を採用をしようとすると下記のような募集内容になることが多いです。

・Accessの経験がある
・Excel VBAの経験がある
・Excelの関数を理解している
・Excelを操作したことがある

もうご理解頂けるかと思いますが、AccessやExcel VBAの経験者は無論、Excelの関数を理解している人材も簡単には獲得できない時代です。

期待スキルの人材を獲得できない可能性が高いとしたら、どうされますでしょうか?

「期待スキルの無い人材でも採用する」ことになります。

「この人でないとできない作業」といった属人的な業務を減らして、

誰でもその作業ができるような体制、組織、ツールがそろっていると、人材採用時にもスキルや経験に左右されないのです。

まとめ

人材獲得が困難な今、メンバーが離脱した時のことまで考えられているでしょうか。

「その人が居なくなったら業務が進まない」
このようなタスクが存在している場合要注意です。

まずは営業や事務処理の業務フローから見直してみてはいかがでしょうか?

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